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不安症候群との関係外傷後ストレス障害
阪神淡路大震災で数千人の方がなくなりました。
「外傷後ストレス障害(PTSD)」という言葉が世に出たのは、その頃かと思います。
もちろん、それ以前から「外傷後ストレス障害」はあったわけです。
たとえば、1990年にはじまった湾岸戦争に投入された
イギリス特殊部隊SAS隊員の手記、
「ブラヴォー・ツー・ゼロ」 (Andy McNab, 早川文庫 NF) によれば
捕虜となり、拷問を受けやがて解放されたあとは、
数週間にわたって専属の心理カウンセラーが兵士についてケアしています。
たまたま、「ブラヴォー・ツー・ゼロ」を著した兵士は
「そんなヤワな性根じゃSASなんてつとまらない。
オレたちが言うことを聞かないことのほうが、
あの先生のストレスになってるんじゃないか」
というようなセリフがはけるタフな人間のようですが
普通の人はそうはいかないことでしょう。
そして、
「普通の人が、普通じゃない経験をして受ける精神的な障害がある」
ということが世に認知されたのが、あの大震災ではなかったかと…。
大地震のほか、戦争や犯罪、
知り合いの人が殺された、事故死したなど
さまざまな事例があります。
命の危険やそれに近い大怪我した、
あるいは、しそうになった…という時にも
何度も何度もそのことを思い出してしまい、
普通のことが手につかなくなったりします。
それをフラッシュバックといいますが、
そのフラッシュバックを繰り返すのが、
外傷後ストレス障害の典型的症状です。
私も、以前、オートバイで大事故に遭い
何年も松葉杖を必要としたことがあります。
やはりその時も、事故の瞬間の様子が
なんどもなんども脳裏に浮かび
なかなか寝付けなかったものです。
さて、フラッシュバックは
脳の一部から交感神経を刺激するような物資が
大量に分泌されることによって起こります。
一方で麻痺といって、
記憶を心の奥底に閉じ込めてしまう症状もあります。
つまりフラッシュバックの逆の反応です。
それによって、表面的には楽になりますが、
それまで持っていた記憶まで心の底にしまいこんでしまうので
感情がなくなり無表情になってしまいます。
また、災害などのときの緊張感が平常時も続き、
交感神経が過敏なままになる人もいます。
興奮状態がいつまでも続き、
いつも神経が張りつめていてイライラしたり、
眠れなくなったりするのです。
これは、うつ病のキッカケになる可能性の高い状況です。