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うつ病の原因はナニ?脳内の神経伝達物質
「悲しい」も「うれしい」も、脳内ホルモンなど、つまり
物質的なものに左右されていることがわかってきました。
うつ病は、ストレスが下地になったり引き金となっている…
これは確かなことのですが、
近年、すいぶんと研究が進んでいるのが
脳内の科学や化学の世界です。
それでわかってきたのは、
「うつ病」などの「気分障害」は
脳という臓器の病気である、ということです。
脳の神経細胞の間で、
信号をやり取りする物質を
「神経伝達物質」と呼びます。
現在は50種類以上の神経伝達物質が発見されていますが、
神経活動で重要なのはドーパミン、
ノルアドレナリン(米国ではノルエピネフリン)、
セロトニンといった物質で、
これらを総称してアミンと呼びます。
これらアミンの量や働きが低下することが原因となって、
脳内の神経細胞の情報伝達機能が阻害される⇒うつ病が起こる…。
これがアミン仮説という学説です。
多くの研究から、躁うつ病のひとは、
うつ病のときはアミンが減少し、
躁病のときはアミンが増加することがわかっています。
さらに研究は進んで、
うつ病の人は、アミンに対する、シナプスの後部にある受容体の感受性が
低下している…
つまり、このシナプス後部受容体の感度が
うつ病発症の原因になっているのではないかと考えられています。
さて、それでは、どうして脳内のアミンが増減したり
受容体感度が増減したりするのでしょう。
その原因になるのがストレスであったり、時に脳の物理的な損傷
…これは、ケガばかりでなく、脳梗塞や脳出血なども含まれます…
で、あるわけです。
もちろん、ストレスに対する対処や脳の物理的損傷の修復が大切ですが
脳内物質の補強やコントロールを薬などで行うことは
現代のうつ病治療の重要なポジションになっています。